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キリンホールディングス株式会社様
多様性推進プロジェクトリーダー
神元佳子 様
「今より半歩でも前へ」女性が企業の中で生き生きと活動する。
女性社員の心の障壁を折り除くマインドセットのためのCTDの活用をお話いただきました。
活動の本質は、全社員が「半歩でも前へ」進み、より成長し、パフォーマンスを高めることで、会社全体のレベルをアップさせること
野本:本日はキリンホールディングス株式会社、キリンウィメンズネットワーク(KWN)のリーダーの神元さんに、KWNの活動の概要と、その中で弊社のトレーニングの位置付けについてお話をいただこうと思います。
ダイバーシティへの取り組みを行っている企業が多くなってきています。なかなかうまく会社に浸透していかないと悩んでいる会社が多い中で、キリンさんの活動は大変注目を浴びていらっしゃいますね。
神元:私たちの会社は2006年の2月に社長からポジティブアクション宣言が出て活動がスタートしました。
私たちももちろんですが、各社いろんなフェイズで悩みを抱えられているようですね。
私たちの活動の本質は女性社員を含めて、全社員が「半歩でも前へ」進み、より成長し、パフォーマンスを高めることで、会社全体のレベルをアップさせることです。
私たちも最初は大変苦労しましたが、このような活動は最初は本質が社員の皆に届きにくく、「制度だけを作るだけの活動ではないのか」「女性優遇の活動ではないか」というアゲインストな意見が多く聞こえていました。
私たちの活動にもし成功の要因があるとすれば、まず会社のトップが女性の活躍推進を全面的に支援していること、又全国各地で女性を対象としたフォーラムを開催し、1人1人の意識改革を支援していること。この二方向からの活動を行っていることでしょうか。世の中では、少子高齢化が進み人材の獲得が困難になっていくことが予想されますので、1人1人の生産性を上げるための活動は企業として不可欠になります。
企業戦略としても当たり前のように行われるべきものだと思っております。
トレーニングを受けて、ネガティブワードをいう人が減ってきました

野本:この度このアクションプランのなかに、弊社のトレーニングを導入していただきましたが、導入したきっかけを教えてください。
神元:女性社員の企業での活躍を促そうとしたときに、どうしてもライフイベントなどが制約条件となってしまいます。ですので、よりよい産休制度や育児休暇制度など不安なく働いていけるような環境を整える制度作りは会社の仕事として不可欠です。
しかし、今まではここで終わってしまっていて、女性社員が抱えている心の障壁を取り除くための支援策は立てられていませんでした。女性社員自らが道を切り開いていくためのマインドセットの部分ですね、制度が整っていても、今まではそれを生かすことが出来ませんでしたから。この部分の改革のために「半歩前へ」というキーワードの元、御社のトレーニングをお願いしようということになりました。
エミネクロス・クリエイツジャパン(ECJ)のトレーニングを開始したのは、2007年秋の地域会(9月10月にかけて全国30箇所行いました)でした。参加者から好評をいただき、事務局としてもうれしかったのを覚えています。
そのときはまだ東京以外で女性社員向けの講演会などなかったので、皆恐る恐る参加していたのを覚えています。
御社の「自分の心は自分が決める」という社会力のトレーニングを行いましたが、どうしてもトレーニングを受けるまでは他責にしていた部分が結構あったと思います。(図1)
トレーニングを受けて、徐々に全体的に他責にしていたことを、自分の意志で決めていこうという流れに変わってきました。ネガティブワードをいう人が減ってきましたね。
野本:江部さんを含めて、活躍されている女性社員の方をよくメディアでみかけます。
神元:日経新聞の夕刊に「キャリアの軌跡」という一流の女性を特集するページに、キリンアンドコミュニケーションズの河野についての記事が掲載されました。第一期のKWNのメンバーの栃木県工業醸造部長の神埼は、日経ウーマンのキャリアクリエイト部門の一位になりました。2人の活躍は弊社内では知っているものも多かったのですが、改めてキリンはこういうキャリアを積ませてくれる会社だと認識いただけるようになれば大変喜ばしいことです。
女性の力を活かしやすい部署の方が活躍している女性が多いという歴然とした事実はありますが、神埼は自分で手を上げて色々な部署で活躍し、今では男性中心で行っていた製造現場で部長として働いております。
他の会社さんがトレーニングを視察に来たときに、女性がすごくしゃべりますねとびっくりされていました


野本:「フロー」について、重点を置いてトレーニングしましたが、いかがでしたが。
神元:一日の中の3分の1は仕事している時間ですので、その時間をいかに楽しんで過ごせるかによって、QOL(人生の質)も変わってくると思います。やはり同じ時間であれば、嫌々過ごすよりも生き生きと過ごしたほうが、パフォーマンスも上がると感じました。
また社内でも、徐々にポジティブな人が増えてきていると思います。ネガティブな人ばかりが周りにいると、フローでいる人がおかしいと思われてしまいがちですが、逆にネガティブな人が目立つようになってきました。
野本:トレーニングを開始して2年たち、最近ではグループワークの時に受講生の皆様の話をしている表情は素晴らしいと思いました。いつもトレーニングをしていて気持ちが良くなると辻も話していました。
神元:KWNの人たちは普段もいろんなところで活動の詳細を伝えるために、社員の方の前に立つことが多いのですが、いつも明るいと言われるので、嬉しいです。
あと、他の会社さんがトレーニングを視察に来たときに、女性がすごくしゃべりますねとびっくりされていました。私たちにとっては普通になっていたのですが、やはりだんだん良い雰囲気になってきているということでしょうか。
また、地域会で自分が社員に話していると、毎日のように活動について考えるようになって、そしたら自然に自分も会社もより良くしようと勝手に思うようになりました。会社と個人がイコールパートナーで、自分がチャレンジすることが直接会社に影響を与えることが出来ると感じられる会社であれば、どんどんいいスパイラルが生まれてくると思っています。
個人も会社も元気になれば、働いている人にとっても、お客様にとっても、株主の方にとってもよりよい会社になっていくと感じています。(図2)
(敬称略)
キリンウィメンズネットワークとは
2006年の10月にポジティブアクションとして「多様性を推進していきます」との宣言が社長から出ました。
その一歩目として、女性の活躍を応援しようということからKWNが始まりました。
KWNの活動にはトップダウンとボトムアップの両面があり、トップダウンは会社が女性たちがキャリアの中で不安を覚えないような仕組みづくりを行います。ボトムアップは、仕組みは作っても女性自身主体的に変わろうとすることが大切だということで、御社のトレーニングを導入いたしました。
今後は、この活動の本質への理解を深めるという意味でも、男性社員へ向けた活動も行っていこうと考えております。
また、旧キリンビールの社員のみならず、新しく仲間になったグループ企業の方たちにも伝えていけるよう、活動の幅を広げていく予定です。


